音楽メディアが今年のベストトラック・アルバムをこぞって披露するこの季節のこのイベント、祭り嫌いの私が唯一楽しみにしているお祭りと言っていいかもしれない。今年はウォー・オン・ドラッグスの『ロスト・イン・ザ・ドリーム』が無双状態のようで。お祭りの名誉のために釈明すると、祭りそれ自身というより、人混みが嫌いということらしい。
そのオープニングトラックにしてハイライトでもある「アンダー・ザ・プレッシャー」。じわじわと熱を増し加速していくメロディといい、終盤のアンビエント/ドリーミーなフレーズといい、最高でしょう。
ロンドンの三人組、リアル・ライズ。音楽メディア、ダミーのベストトラックの記事に挙げられていた「ダブ・ハウジング」のビデオを見て、その佇まいに虜になってしまった。
そういえば以前、「ノース・サーキュラー」がピッチフォークでBNMに選出されたときに聴いたことはあったのだけど、バンド名をなんとなく覚えられずに記憶の彼方に葬り去ってってしまっていた。この曲はザ・ストリーツのマイク・スキナーや、エックスエックスっぽさがあって、いかにもロンドンという感じだ。
そして、デビューアルバムが来年リリースということで、かなり高まってきている。とにかく佇まいがかっこいい。私がまだ大学生だったら毎日ユーチューブで彼らの動画を検索していたかもしれない。