マイクロキャッスル

Try to Describe It All

最も深い海で彼らは踊る

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 『ポケモンGO』、日本でも解禁されましたね。節度を持った遊ばれ方が為されることを願います(無理だろうなあ)。われわれポケモン世代としては、このアプリの登場に尋常でないトキメキを抱いているわけですが、まあでも、近所をスマホ見ながらウロウロするのは大人だからちょっと恥ずかしいし、ましてや私の場合、箸が転んでも恥ずかしいと思ってしまうような、羞恥心に対する閾値がかなり低いタイプの大人なので、積極的にポケモンゲットだぜ! とはいかないだろうな、というのが正直なところ。しかしながら、一応マラソンを趣味としているマンであることを活かし、ポケモンを口実にジョギングに出かけ、ジョギングを口実にポケモンを探す、という永久機関的なプレイ方法を習得すれば、健康な身体と憧れのポケモンマスターの称号とが一度に手に入るような気がしています。

 "Sunday Candy"や"Blessings"などチャンス・ザ・ラッパー周辺でその存在感のある歌声を聴くことができるシカゴを拠点としたシンガー、ジャミラ・ウッズのデビューアルバムがめちゃんこ良いです(例によってサウンドクラウドでフリー・ストリーミング)。夕暮れの海にひとりぼっち、といった趣のカバーアートが作品のイメージを明確に伝えていると思うのであまり言うべきこともないんですが、時がゆったりと流れるような、甘ったるくて心地よくて感傷的なムードには、ちょっと抗えないですよね。名前のせいで、ウルトラ怪獣が真っ先にイメージとして浮かんでしまうことにだけ困ってます。

 この作品にプロデューサーとして参加し、ジャミラのレーベルメイトでもある若干19歳のクウェク・コリンズが今年リリースしたアルバムも、一聴して「好きなタイプのヒップホップのやつ!」と思わず声出てしまう感じのやつでした。

Nat Love [Explicit]

Nat Love [Explicit]