マイクロキャッスル

Try to Describe It All

人生がレモンを与えたなら、レモネードを作りなさい

 今年のサマーソニック、「レディオヘッドが出るにしても他はどうなの」とかグダグダ考えていたのですが、「レディオヘッドと大量の前座たち」という考えに改めた結果、気がつけばチケット代を支払っていた不思議。まあ、田中宗一郎氏による以下の原稿を読んだ影響が大きいんですけど(信者)。

 新作が本当に素晴らしいので、それだけで観る理由として十分ではあるのですが、多角的な視点から今回の来日の重要性を説いているので、ファンでなくとも一度は目を通しておいて損はないと思います。この記事を読んでから、個人的にあまり得意でなかった『ザ・ベンズ』を繰り返し聴いています。「"Planet Telex"ってこんなにいい曲だったんだなあ」とか(一曲目じゃねーか)。あと、記事中に引用されていたトーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』を初めて観て、「今まで観たライブ映像の中で最高かよ」と思ったりとか。次第にメンバーが増えていくライブ演出っていいよね。ファンでなくとも一度は目を通しておいて以下略。

 それにしても2007年のアークティック以来、マリンステージには足を踏み入れていないのだけど、入場規制とかどんな感じなんですかね。サカナクションが終わる頃に行っても大丈夫なんですかね。むしろサカナクンの時点で規制してたりするのかな。ギョギョ。大勢のアクトを前座扱いしておきながら、肝心のメインを前にフロアから締め出し食らうとか、目も当てられないですし。とか余計な心配をするくらい楽しみです。

レモネード

 ビヨンセの新作、2013年末のセルフタイトルに続いて、彼女(とそのチーム)が先鋭性を維持し続けていることを証明する素晴らしいアルバムですね。前作の方がムードは一貫していたような気がしますが、比べて今作は音楽的な広がりが感じられ、ジャック・ホワイト、ジェイムス・ブレイク、ザ・ウィーケンド、ケンドリック・ラマー、という人選を見ても、全方位的に揃えてきたなー、という感じ。なんだか、彼女のこと、才能のある男たちを次々と捕食してパワーアップするメスのカマキリみたいに見えてきて、頼もしいやら恐ろしいやら。『レモネード』はビジュアル・アルバムでもあるわけですが、"Hold Up"に合わせてバットを振り回すビヨンセが神々しくて特に好きです。

Lemonade

Lemonade