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マイクロキャッスル

Try to Describe It All

スペイシーとモービー

 遅ればせながら、ネットフリックスで配信中の海外ドラマ、『ハウス・オブ・カード』にハマってます。いまシーズン2に入ったところ。ケヴィン・スペイシー演じるフランクの、出世のためなら手段を厭わないダークヒーローっぷりが、めちゃめちゃかっこいい。日常の何気ない動きもいちいちサマになっていて、このドラマで一気にケヴィンのファンになってしまったんだけど、特に椅子から立ち上がるときの、ジャケットのボタンを留め直す仕草なんかとてもいいんだよな。

 デヴィッド・フィンチャーの執拗なまでにスタイリッシュな画作り(それにしてもアップル製品使いすぎじゃねえ?)は、シリアスなストーリーに合っているし、しばしばフランクがカメラ目線で、視聴者に語りかける形式を取っていることは、作品が重くなりすぎないためのユーモアとして上手く機能している。と思ったら、元となったイギリスのテレビドラマ『野望の階段』でもそういう演出が使われていたらしい。

 フランクがメインではあるのだけど、周りの登場人物についても深く掘り下げられているのでそれぞれが存在感あるし、群像劇のような感覚で見ることができるので、見ていて飽きない。まあ、あっさりと死んじゃったりするのが悲しいけど。個人的には、劇中で唯一の良心って感じのクリスティーナがお気に入りです。

歌うノコギリ

 ウッズの元ベーシスト、ケヴィン・モービーの新作がとてもいいです。フォーキーなカート・ヴァイルとでもいうような趣ですかね、わかんないけど。根っこのところにはボブ・ディランとかニール・ヤングがいるっぽいです。ピアノが効いてますね。風通しの良い、開けた雰囲気を与えてくれています。女声コーラスやストリングス、管楽器などによる味付けも絶妙。もちろん中心には確固たるソングライティングがあるわけですが。日々の喧騒を忘れて一息つくためには最適なアルバムでしょう。

Singing Saw

Singing Saw