マイクロキャッスル

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同期と備忘録2

 先日、弟が会社の同期と一泊二日の旅行に出かけた。参加する十数名の中には女性も含まれており、彼女らの筆跡と思しき丸文字によって「旅のしおり」なるものまで作成されていた。行き先は北陸だそうだ。なんというか、あれだ。「いつまでも学生気分ではしゃいでんじゃねえ」を通り越して、とても羨ましい。「同期の男女で旅行」なんてシチュエーション、エロ漫画でしか見たことないぞ。

 というのも私には同期がいない。なぜなら小さい会社だから。新卒一括採用とかいう同期が大量発生するシステムの外側にいるから。入社して四年くらい経つけど未だにほぼ最年少なんだよな。春先に求人を出すと、専門学校を卒業したばかりのような二十歳そこらの若者が、何を血迷ったか奇跡的に履歴書を送ってきたりもするのだけど、基本的に枠が一つしかないし、即戦力となる経験者を中途採用する傾向が強いので、私はいつまで経っても最年少から抜け出せないのであった。まあ、同期とか後輩とか、比較される対象がいないというのは気楽なもので、私の性に合っているとは思う。中小企業サイコー。そんなことを思いながら今日も刺身の上にタンポポを乗せています。

 以下、楽しみにしてるやつの備忘録です。

ANOHNI "Drone Bomb Me" 

 アントニー・ヘガティがハドソン・モホーク、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーと組んだ プロジェクトの新曲。電子音楽の鬼才であるところの二人と言えども、アントニーの歌声の前ではさすがに控えめですね。アルバムが楽しみです。

Julianna Barwick "Nebula"

 サードアルバムからの先行トラック。ボーカルの膜を重ねて作る、幽玄・荘厳な空間は相変わらずですが、前半、繰り返されるシンセのフレーズが主張してくる部分はわりと今までにない感じですかね。

 

Tim Hecker "Castrati Stack"

 こちらもコーラスを重ねた上に、激しいノイズが乗るティム・ヘッカーの新曲。タイトルにある"Castrati"は「近代以前のヨーロッパに普及した去勢された男性歌手」のことらしいです。変声期をなくし、ボーイ・ソプラノの魅力的な声質を維持しようとしたんだとか。

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