今期から始まった『ニンジャスレイヤー・フロムアニメイシヨン』、面白いです。
原作を寡聞にして知らなかったのですが、アメリカ人コンビによる「サイバーパンク・ニンジャ活劇小説」ということで、なかなかネジの外れた世界観、いや、原作を知っていたとしても、第一話冒頭からフラッシュアニメが満載なのは面食らうでしょう。もはや『鷹の爪』くらいでしかお目にかかれないと思ってました。ニコニコ動画などネット配信のみだからこそのギリギリのところを冒険してますね。むしろ今ではバリキドリンク中毒者の如く、フラッシュが無いと物足りなさを感じるほどなので、完全にトリガー=サンの思う壺といった趣。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」と、敵と対峙した際にも挨拶を欠かさないニンジャの礼儀正しさだとか、ウシミツ・アワー(丑三つ時)、チャメシ・インシデント(日常茶飯事)などの直訳めいた熟語使いだとか、「タツジン!」「ナムアミダブツ!」といった主に感嘆を意味するらしいナレーションのハイテンションっぷりだとか、突っ込みどころを探したらキリがないくらいなのだけど、外国人の想像するニンジャ像と『ブレードランナー』に代表されるサイバーパンクの退廃的な空気の相性が良く、過剰で面白い作品になっていると思う。逆輸入的に楽しめるのはニンジャの末裔である日本人の特権ですね。私も原作を読み始めてしまいました。
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 単行本
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あと、このアニメ、エンディングテーマが毎話異なる贅沢な仕様で、ボリスやメルトバナナ、オットーなどが名を連ねる、なかなかセンスの良い事態になってます。オープニングはブンブンサテライツですし。ワザマエ!