気付いたら終わっていた。勝ち誇った瞬間、ナランチャのエアロスミスに撃ち抜かれた気分。途中は全て消し飛び、「結果」だけが残っている。テレビ番組の編集のようにバッサリいかれていた。黄金体験なんてなかった。一年後も二年後も同じように過ごすであろう未来の「動き」が容易に予知できる（エピタフ）。
アメリカのR&Bシンガー、シアラの新作が楽しみ。何と言ってもアートワークが良いんだよな。良いです。とても子供がいるとは思えない。ラッパーのフューチャーが配偶者なんだな、初めて知った。この人の歌声、宇多田ヒカルに似る瞬間があって、そういうのも含めた親近感というか、スッと入ってくるので好きです。前作収録の"Body Party"なんかは分かりやすく似ていると思う。（聴き直す）・・・そうでもないか。ハイレグと日焼けした脚の組み合わせを見ると脊髄反射で春麗を思い浮かべてしまうのは世代ですかね。そして「チュンリー」を一発変換できたことに驚いている。
サム・ダストによるプロジェクト、ラ・プリーストのデビューアルバムも出ます。2008年に傑作をただ一つ残して消え去ってしまったレイト・オブ・ザ・ピアのフロントマンが、現在どんな音楽を作るようになっているのか単純に楽しみです。バンド活動が停止してしまってからは、エジプシャン・ヒップ・ホップのデビュー作のプロデュースをしたり、コナン・モカシンのツアーに帯同していたこともあったらしいですね。先行曲を聴くとやはりLOTPの断片みたいなものは窺えるので、彼らに取り憑かれた時期のあった人間としては期待してしまうよな。
