マイクロキャッスル

Try to Describe It All

最近聴いてるやつ

III

III

 

 チリのサイケロックバンド、フォラクゾイドの三作目。あるメディアが「カン、ノイ!直系のクラウトロック」と推していたのでつい手を伸ばしてしまったのだけど、それらよりはもっとミニマル寄りの、ストイックな構成がスペーシーな空間を作り出す素敵なやつ。オウガ・ユー・アスホールがライブのときによく即興でやってそうな感じの。

Never Were the Way She Was

Never Were the Way She Was

 

 サックス奏者、コリン・ステットソンがバイオリニストのサラ・ニューフェルドとタッグを組んだアルバム。二人ともアーケイド・ファイアの(ツアー)メンバーだったり、モントリオール周辺のシーンで親交は深いみたいですね。2011年の"New History Warfare Vol.2"に衝撃を受けて以来、コリンの作品は割と追っているのだけど今回も実験的でぶっ飛ばされます。バイオリンが加わることで比較的に表情豊かな、とっつきやすい作品になっていると思う。アーケイド・ファイアオーウェン・パレットを思わせるバイオリンの音色も少しだけ聴き取ることできますかね。

 この人のバスサックス(ほかの人のを聴いたことないのでアレだけど)は打楽器も兼ねているような特徴的な響きで、立ち姿も画になるし、めちゃくちゃかっこいい。しかしこれだけでかいと肺活量も相当必要なんだろうな。息継ぎとかどうしてるんだろう。鼻で吸いつつ口で吐くのを同時にできる人種に進化してるのかな。