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マイクロキャッスル

Try to Describe It All

 二週間くらい前のオードリーのラジオでの、若林が家族で行った箱根旅行の話。父親が富士山や料理の写真を撮りまくっていたり、アウトレットで買った「エディー・バウアー」の紙袋を提げていたり、母親が神社で甘酒を買って戻って来る途中に我慢できずにすすってしまったり、というエピソードについて「これって、なんで面白いんだろうね?」と話していたところ、春日が「親が欲を出してるところじゃない?」と返していた。親(身内)の欲って面白い。

 今まではあまり気にしたことなかったのだけど、うちの父親、還暦を過ぎたあたりから「欲」の出し方が息子として目に余るほどになってきていて、半分くらいは面白いし、残り半分は単純に「なんなの?」と思う。例えば、食事の席で自分の好物を食べまくって「他の家族のことも考えなさい」と母親に怒られたり、テレビのチャンネルを絶対に譲らなかったり、夜中に大音量で音楽を聴いていたり。なんなの?子供が全員就職して肩の荷が下りたからか知らないけど、たがが外れたように欲望をむき出しにしている。ちなみに音楽は基本的にユーチューブで聴いていて、最近はBABY METALのライブ動画やファレル・ウィリアムスの "ハッピー" を延々と流している。それもちょっと面白い。

 あと、普段は寡黙な弟が、外食に出かけると料理の写真を撮り始めるのが面白い。その瞬間だけOLが憑依する。これは微笑ましいので全然構わないのだけど。以上、身内情報でした。

Koko

Koko

 

 2014年に聴き逃していたもの。サトミマガエの『ココ』をよく聴いている。エレキングでは「もっともグルーパーの領域に近い日本人女性シンガー」と評されているが、去年のアンビエント・フォークにおける傑作だと思う。七尾旅人にも聴こえるハスキーな歌声は、透明感のある高音と、ほとんど吐息しか聴き取れないような低音を行き来して、神秘的で静寂な世界を創り出している。口をあまり開けず、気怠そうに歌っているのに、どうしようもなく惹きつけられてしまう美しさがある。