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マイクロキャッスル

Try to Describe It All

金持ち日焼け白スーツおじさん

 2014年に聴き逃していたもの。<Light in the Attic Records>により再発された、カナダの謎シンガー、ルイスの1983年作。

L'amour

L'amour

 

 評価は聞こえていたものの、今にも香ってきそうな強烈なジャケットのおかげで後回しになっていた。これは思わず鼻息が荒くなる名盤だ。ピアノやアコギの弾き語りの背後にうっすらと鳴らされているシンセが、絶妙なアンビエント具合を醸している。鼻歌にもう少し輪郭を持たせたような、なんともはっきりしない調子のルイスの歌声が、曲と完璧に溶け合っていて心地よい。一曲目の歌い始めなんかはアントニー・ヘガティにも聴こえるし、アコギを爪弾く二曲目ではデヴェンドラ・バンハートに聴こえなくもない。1985年作『ロマンティック・タイムス』のカバーアートによると、胡散臭い金持ち日焼け白スーツおじさんなのだが、すっかり虜になってしまった。それにしてもこのアルバム2枚、上下から挟まれるだけで眩暈が。

Romantic Times

Romantic Times

 

 再発の経緯などについてはこちらの記事が詳しいかと。ドラマのような本当の話。