先日、地元のハーフマラソンの大会に出場してきた。天気も気温もちょうど良かったし、普段よりは練習を積んで臨んだせいか体も軽くてなかなか心地よいランだった。ハーフとはいえ物理的にも精神的にも長い道のりなのでいつもイヤホンしながら走っている。今回はカニエ・ウェストの「My Beautiful〜」を聴きながら、気分が乗ってきたらさりげなくラッパーっぽい手振りをしたりなんかして、端から見たら気持ち悪いやつなんだけど、曲と自分のコンディションがばっちりはまったときの高揚感と言ったらなくて、中間地点くらいまではカニエのフロウも絶好調だった。しかし後半にがくっとペースが落ち、カニエ氏もヒィヒィ言い出したので音楽をエイフェックスの新作に切り替え、心を無にし、アルカイックスマイルを浮かべ、機械的にただただ脚を前へ運ぶだけの生物と化すことで苦境を乗り切った。この切り替えが功を奏したのか奏さないのか、タイムは2時間15分くらいで、私としては今までで一番良いタイムだった。そもそもこれまではほとんど練習なしで出てたので参考にならない気もするけれど。最近マラソンを始めたという知り合いが、ほとんど練習していないと言っていたにもかかわらず私よりタイム早かったのは、なんか妙に悔しさを覚えた。こんなに気持ちになったのは久しぶりだ。大学時代にバイトしていた飲食店で、ブチ切れたチーフに麺棒でめちゃくちゃにぶっぱたかれたとき以来の悔しさだった。
若かりしデヴィッド・ボウイ。老いてますますかっこいい。キャリアを総括するコンピレーションアルバム「Nothing Has Changed」を11月にリリースするそう。そこに収録されるという7分に及ぶ新曲がめちゃくちゃかっこいい。
