マイクロキャッスル

Try to Describe It All

フールーカモメはどこまでも

 ブレイキング・バッド、シーズン3の途中まで見ました。先日ゲオでレンタルしたら、シーズン3からはまだ新作扱いらしく一本あたり300円弱の料金だったうえに、レジの女性店員のまなざしが養豚場のブタでも見るかのように冷たい目だった(忙しかったのでしょう、きっと)ので私の心はダークサイドに堕ちた。どうしてくれる。
 しかし今となってはどうでもいいのです。Huluを手に入れたので。心穏やかです。以前から検討に検討を重ねてはいたのですが、海外ドラマにハマり出したこのタイミングで導入するのがベストという聡明な判断に至りました。料金は月額1000円程度なので、単純に料金で比較すると新作を月4本レンタルビデオするならHuluの方が安上がりということになる。ドラマのような続きものだと月4本どころでは済まないし、旧作に落ちるまでレンタルを躊躇っていたら熱も冷めるしで、選択肢としてはかなりアリなように思える(ステマ)。早速PS3経由でテレビに映してブレイキング・バッドの続きを見ています。気になるのは映画のラインナップの貧弱さなんだけど、これから改善されていくのかどうなのか。まだ二週間の無料トライアルが始まったばかりなのでもう少し試してみようと思います。
 私は「実体のないものに金なんか払いたくない」という古めかしい人間なのですが、徐々にその辺のポリシーの崩壊が始まっていて、「フィジカルで持ってなくてもいいかな」という音楽やゲームはダウンロード購入するようになっている。Huluも私にとってはかなり大きな一歩を踏み出した覚悟があるのだけど、好きなときに自分の好きな映画・ドラマを見れるというのは明らかに便利だしかなり近未来感ある。PS3コントローラのボタンを押すと本体が起動することに未だに少し感動するような人間の近未来感って何だ。いずれにせよこれで女性店員に冷たい目で射抜かれずに済む。

 アメリカのドリームポップバンド、ツイン・シスター改めミスター・ツイン・シスターの新作が素晴らしい。ピッチフォークで試聴やってます。今作はアーバン・ディスコな雰囲気のミニマルなダンストラックが多く、ビーチ・ハウスのようなドリームポップは数曲くらいかもしれない。ファーストはやや散漫な印象を受けたが、このセカンドは遥かに統一・洗練されていて、今年の傑作のひとつと言っていい。

Mr Twin Sister [Analog]

Mr Twin Sister [Analog]